エッジでは読み書きの個別アセスメントを行なってきました。個別アセスメントの良いところは「マンツーマンで困り感に寄り添える」ことです。 個別アセスメントの残念なところは「ディスレクシアだと気付いていない子には行き届かない」ことです。 だから集団アセスメントを始めました。
まだディスレクシアだと自分も周りも気付いていない「隠れて困っている子ども」を一刻も早く見つけ、適切な支援をすることで伸び伸びと育ってほしい。 それがエッジの願いです。
4月からの新学年、新しい学校での学習に向けて一人でも多くのディスレクシアの子どもを見つけるために集団アセスメントを全国に広げる活動を続けます。 2022年から始めた集団アセスメントで、2023 年度は公立小学校 2 校 (299 名)、 私立中学校(27名)、 東京都港区 (希望者 114 名) で集団アセスメントを実施しました
2月24日の発表会では、小学校、中学校で実際に集団アセスメントを実施した先生方のインタビューや、導入された学校の校長先生の成果コメントもありました。「教員の指導力向上のための実施」として保護者にお伝えして、前向きな成果が教員・こども双方に出ていることが、広島県、神奈川県の事例で紹介されました。
学校関係者、教育委員会、支援者、保護者、専門家、支援団体、多くの立場の方が参加され、活発な質疑応答がありました。
参加された方々の願いは同じ、読み書きの困難がありながら静かに困っているこどもたちを、適切な対応につなぎ、本来の力を伸ばしていこうというものでした。困ってつらくなって傷ついてからではなく、早期に特性を把握することで、こどもも指導・支援するおとなも、特性に合った方法で、学習本来の目的に向かっていくことができる仕組みを、ぜひ一緒につくっていきましょう。(個別相談・個別アセスメントをエッジではZOOMで実施しています。いまお困りの方はご家庭だけで悩みを抱えずにご連絡ください。)
【読み書きの集団アセスメント発表会 概要】
日 時:2024年2月24日(土)14:00から16:30
方 法:オンライン(ZOOM) 参加無料 ※日本財団助成事業
1.藤堂 栄子(星槎大学 特任教授、認定NPO法人エッジ代表)
アセスメントの意義 海外の状況 等
2.河野 俊寛 (北陸大学 国際コミュニケーション学部教授 URAWSSⅡ開発)
読み書きの集団アセスメントの内容と意義、検査内容 等
3.田中 美知子(公認心理師、アセッサー)
港区での実施方法、実施してわかったこと
4.私立中学校(系列の高等学校副校長より発表)
私立中学校で実施した方法 実施してわかったこと
5.広島県 公立小学校(事前録画による発表)
公立小学校2年生~6年生の実施方法 実施してわかったこと
6.神奈川県 公立小学校(クラス担任より発表)
公立小学校2年生、4年生の実施方法 実施してわかったこと
7.河野 俊寛 今回の試みからわかること
8.2024年度の実施校募集 質疑応答