エッジでは2006年からディスレクシアやその他の発達障害を持つ児童生徒への支援ができる人材の育成に取り組んでいる。今ではLSA(学習支援員)養成講座(オンライン)、読み書き困難指導・支援講座(eラーニング)、読み書きアセッサー養成講座(eラーニング)と3つのコースを年間を通して開講していて、数千人の「味方」を世に送り出している。
LSA講座の初期の受講生たちは東京都港区で道を切り開き、子どもたちにちょっとした支援で本来の力を発揮できると実感させ、保護者や教員からも絶大な信頼を得て、日本において新たな職種を定着させた先駆者たちである。
受講した後、学習支援員として働くだけではなく東京都の特別支援教室の専門員になったり、教員免許や心理師などの資格を取りと各方面で活躍をしている。
その中の一人が感覚統合も取り入れた放課後等児童デイを開所して10年の記念でカレーパーティーにお邪魔した。他にも文部科学省の専門官だった方、出版社の方、感覚統合の専門家など懐かしい方たちが集まりDNAがつながっていると実感をした。
一番うれしかったのが、小学生だった娘さんがエッジでディスレクシアと分かり、数々の合理的な調整を受け、大学、大学院と進み、立派に修士論文を書き上げたことである。(※)そしてなんと縁があってエッジでその力を発揮してくれることになった。
23年前から「10年後の子どもの笑顔のために」と活動をしてきたことが各地で実り始めている。そして自分のことばで伝え始めてくれている。心から嬉しい。
※「発達障害のある人の合理的配慮に関する研究~当事者が社会生活スキルを獲得するために」