8/13(山の日)音声教材BEAM主催【作文教室】を開催しました。
今年は北陸大学教授河野俊寛先生に講師をお願いいたしました。
事前に、ディスレクシアが主人公の「ぼくとベルさん」をBEAMで聴き、その感想を自由な方法で1日かけてまとめるという内容でした。
ICTに詳しい河野先生のアドバイスを受け、マインドマップアプリを使い思考の整理をする子、タブレット上にキーワードを打ち込む子、付箋を使って気になることを書き出す、サポートに入っているLSA(学習支援員)との対話で気になった事を取り上げたり、本の内容をみんなで思い出しながら考え思考をまとめたり、LSAに伝えて書き留めてもらったり、それぞれにやりやすい方法で感想を引き出しました。昼食後にはLSAのお一人からのアイディアで「自己紹介でひとつだけ嘘をつき、それを見破る」というゲームをしました。初めて出会ったもの同士でしたが、みんな歓声をあげて盛り上がりました。嘘が下手でバレちゃうのもなんともチャーミングでよかったです。場が和んで、よく飛ぶ紙飛行機で大人を襲撃する子、応戦するLSAや河野先生(!)全員が嫌い!と答えた「感想文」を書く講座とは思えない楽しい交流が生まれました。
その後は河野先生推奨、文章を書くためのコツ「5センテンス」のステップに沿って、アプリを使って文章にした人、原稿用紙に書いた人、PCやタブレットで打ち込んだ人、口で伝えLSAに代筆してもらった人、音声を聞き返しながら書き出した人、それぞれの方法で自由に文章化し、最後は、どのような方法を使って、どんな風に仕上げたか?を担当のLSAの方を通して発表し合いました。
この講座の目的は、読みが苦手なら聴いてみよう。考えを引き出すのが苦手ならアプリや付箋、対話からでも、あらすじをググってもいいから感じた事を引き出してみる。整理するのが苦手なら「5センテンス」で考えればいい。書くのが苦手ならタブレットでもPCでも、代筆でも構わない。とにかく自由な方法で思考の整理をし、表現してみよう!ということです。
ICTが身近になった今、音符の読めない作曲家が当たり前のようにいるように、読み書きの困難さがあるなら別の手段を使えばいい、それを体感することで自分に合ったアプローチを見つけていってほしい。読み書きに固執せず自由に学習すること、その方法をみつけることは未来を広げます。その事を伝えたくてこの講座を行なっています。